(注)電磁調理器はプレートの上に加熱可能な鉄鍋などの物質を感知しないと、5秒くらいで自動的にスイッチが切れます。







ではなぜこのような現象が起きたのでしょう??まずは電磁調理器の構造をみてみましょう。そうそう電磁調理器といえば、昨年9月号の「新電気」に松下電器産業の大鶴昇様が詳しく解説をして下さってましたよね。これを参考にさせていただきますと、左の図の通りになります。
電磁調理器のスイッチを入れて磁力発生コイルに電流が流れると、磁力線が発生します。この磁力線が金属製の鍋を通るときにうず電流に変わり、鍋の電器抵抗によって鍋に熱が発生する仕組みになっているとのことです。

電熱器などのように、ニクロム線に電流を流して熱を鍋に間接的に伝えるのではなく、
電磁誘導を利用して、直接に鍋を熱しているのですね。ほとんどの電磁調理器は一次側となる磁力発生コイルに20〜25kHzの高周波電流を流し、二次側となる鍋で、「うず電流損」を積極的に加熱に使用しているのです。
モーターや変圧器では嫌われものの「うず電流損」も電磁調理器にとってはありがた〜い存在なのですね!

アルミホイルが浮かんだ理由は、
磁力発生コイルに電流を流すことにより、二次側となるアルミホイルにも電流が誘起されて磁力が発生し、反発しあって浮かび上がったのです。もちろんアルミホイルをドーナツ型にしなかったり、真ん中にトイレットペーパーの芯を置かなくっても浮かび上がりますが、まっすぐ上に上がらずに横に流れてしまうので、おもしろさにかけますね。

発光ダイオードが点滅した理由も
電磁誘導によるものですね。
発光ダイオードは電池など、
直流につなぐと点灯したままなのですが、、交流では点滅します。そしてその周波数によって点滅間隔も変わってくるのです。そういえば、先月「携帯電話の電波を使って発光ダイオードを光らせる」実験では、もっと早い間隔で点滅していました。携帯電話の周波数は800MHz以上ありましたよね。それに比べ今回は20kHz程度。そりゃ点滅間隔もゆっくりになるはずだわ!先月のその実験では、回路の中にショットキーバリア型ダイオードを入れて作りましたね。これを電磁調理器に近づけたらどうなるんだろう??と思いわくわくしながらやってみました。ひょっとして整流されて点滅間隔が半分くらいになるのでは!?という期待は裏切られ、今回やったのと同じでした。・・・というより、回路の長さが10cmくらいしかなかったので、つき方が悪かったです。
今回やった実験も、
エナメル線をもっと長くして、巻数を増やすとつき方もよくなり、電磁調理器から10cmくらい離しても点滅するようになりますよ!